英単語暗記法 -人の名前と同じ-
英語学習において英単語がいかに重要かを前に記事にしましたが、今回は私がどのような考え方で英単語を暗記してきたかをお伝えしたいと思います。
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※具体的な勉強方法というよりは、どういったマインドで英単語と向き合うべきかを解説していきます。
目次
英単語暗記に関しては量>質
英語学習全般に関して言うと、量よりも質が大事になってくる場面はかなり多いと思います。
例えば、解釈の勉強方法などは、いくら量を積んでも正しいやり方でないと絶対に力がつきません。
しかし、英単語に関しては完全に量>質の図式が成り立ちます。
語源などを完全に理解していれば別ですが、基本的に英単語というものは意味のないアルファベットの羅列です。
そんな意味のないものを何回か見ただけで覚えられる程人間の脳は容量がありません。何回も出会うことによって、初めて脳は「覚える価値のあるもの」として英単語を認識し、記憶することができます。
「1日10個ずつ単語をしっかり覚えて、1週間で70個の英単語を覚える」よりも「1週間毎日100個の英単語を、パラパラと見て、何度も繰り返して覚える」のが効果的なのは上記のような理由です。
芸能人の名前を覚えているのは繰り返しみているから
ここで、今回のメインタイトルである-人の名前と同じ-と繋がります。
1度だけ雑誌や新聞などで見たことがある人の名前を覚えていることってほとんどありませんよね。
しかし、芸能人の名前を100人以上言えるという方は大多数だと思います。
この違いはやはり「回数」です。
テレビを一般的な頻度で見ている方であれば、何度も同じ芸能人を見かけることになりますし、自然と名前を覚えます。
本来名前自体にも、単体ではそこまで大きな意味がないはずです。
これは英単語も同じで、子供の頃から何度も遭遇している「apple」や「orange」といった単語はすぐに意味が出てくる人が大多数です。
そのため、英単語学習の目的としては、自分の中での「apple」を増やしていくという作業になります。
日本人の名字は今まで見たものの組み合わせ
英単語の暗記が人の名前と同じであると主張する理由がもう一つあります。
それは、日本人の名字の性質と関係しています。
日本人の名字は、それぞれでは意味のないものの組み合わせです。
例えば「山+田=山田」「加+藤=加藤」といったように、今まで見た漢字の組み合わせで名前は作られています。
そして、この組み合わせのパターンを大人になるにつれて何パターンも経験して、ほとんどの名字がすぐに識別出来る状態になります。
英単語に関しても、例えば「satisfy+tion=satisfaction」といった組み合わせが、経験値を積むほどすぐにわかるようになります。
今まで見てきた単語量が多いほど、上記のような組み合わせがすぐに認識できるようになり、単語を覚えることが容易になります。
本当に覚えたと言えるのは実践で遭遇してから
しかし、何度単語帳を繰り返しても覚えられないという方もいますよね。
これは、単語帳だけで勉強を完結しているパターンに多いケースです。
単語帳で覚える単語というものは、スポーツで言うと基礎体力みたいなものです。
つまり、「単語を覚える行為=ランニング」などと置き換えることができます。
スポーツでは基礎体力をつけた後に、筋トレや技術の練習、実践練習、試合という風に力をつけていくはずです。
これが英語で考えると文法・解釈・長文・試験といったものになります。
英単語を覚えて、それを文法や長文のなかで活かしてこそ、初めて自分のものになったと言えます。
「この英単語を単語帳で見たことがあるはずだ」という経験を何度も積むことが本当の意味での単語の学習です。
まとめ
これまで長々と書いてしまいましたが 、結論はシンプルなものです。
「単語帳をざっくりと何度も繰り返すことが大事」
これが私が単語を覚える時に心がけていることです。
英単語で苦しんでいるかたは、ぜひ私が紹介した考え方を取り入れて、自分にあった勉強方法を探してみてください。