【主張】奨学金制度を糾弾するのは間違っている
何かと話題になることも多い、日本学生支援機構のいわゆる
「奨学金問題」
今回はこちらについて、私の意見を書いていきたいと思います。
※「奨学金制度を批判する人」に対して批判する内容が中心になってしまいましたが、
私が本当に伝えたいことは”奨学金は有用である”ということです。
目次
奨学金のどこが問題視されているのか
近年大学進学率がグングンと上昇しています。
それと共に奨学金問題が話題に上がることが、前よりも増えたように感じます。
問題視されている点は、やはり返済できないという人達です。
普通の社会人にとって、月1万円であっても奨学金を返していくことは結構きついです。
ましてや、働いていない人達・働けない人達が毎月2万円とかを返済するのは、本当につらいことだと思います。
こういった返済に苦しむ人々が取り上げられ、
「奨学金はただの借金だ! 無知な高校生に何百万円もの借金を背負わすのはおかしい! こんな制度は馬鹿げていて、返済する必要はない!」
こんな趣旨の本当にあほな発言をする輩が現れてきています。
私は現状の奨学金制度には大賛成の立場です。
「借金」であり、「返済する」のは当たり前である
「奨学金は借金である」
こんなことは当たり前のことですよね。
ちゃんと最初から借りたものは返してねというメッセージも学生支援機構から発信されているはずです。
借りた物は返す。
こんな当たり前のことをせずに、制度そのものを批判する風潮にはやはり違和感を感じます。
百歩譲って、まだお金を稼いだことがない・社会のことを全然知らない高校生が何もわからず奨学金を借りて、その返済に苦しむ。
この図は理解できます。
ただ高3の時点では、奨学金=借金であることは十分わかるはずです。
そして高校生や大学1年生のバックにはほとんどの場合、保護者が存在するはずです。
奨学金は本人だけの意思では借りることができない仕組みになっているはずです。
保護者はもう大人です。
そんな大の大人が子供達に借金を背負わせておいて、
将来返せなくなったら、奨学金は悪い制度だと声高に主張しているのです。
繰り返しになりますが、高校3年生の時点で「奨学金=借金」ということは自身でも理解できるはずです。
そんなこともわからないなら、そもそも大学に行くべきでないと私は思います。
私の奨学金歴
この奨学金制度がなければ、私の人生は全く違っていたものになっていたと思います。
奨学金がなければ、大学に進学することができませんでした。
受験うんぬんではなく、そもそも進学することもできなかったでしょう。
そして、この制度のおかげで留学という大変貴重な経験もさせてもらいました。
正直毎月の返済は苦しいですが、大学4年間の時間や、留学の貴重な経験を考えれば安いものだと思います。
未来への投資でこんなに安全・安心なものが他にあるのか
日本学生支援機構の第1種奨学金は利子なしで借りることができます。
利子ありの第2種奨学金にしても、普通に借りるのと比べれば格安ですし、利率も1%も絶対にいかないと思います。
こんなにみんなが平等に使える、優良な借金は他にはないですよね。
現実問題として、奨学金を借りなければ大学に進学することができない人達はどんな時代にも一定数存在すると思います。
私もその一人でした。
未来に回収できる借金=投資です。
こんなに安心して投資できる環境を整えている日本はすばらしいと私は思っています。
もちろんもっと制度が充実している国もあるかもしれませんが、日本でも十分すぎると私は思います。
未来ある子供達のためにも・・・
奨学金制度を糾弾するのは間違っています。