【書評】『人生は20代で決まる』 メグ・ジェイ
ここ数年で読んだ本の中でトップ3に入るくらい、読んで良かったと思える本でした!!
タイトルはわりと過激で、読む前の私は「20代で決まる?そんなはずないだろ」と思っていましたが、読んで直後にはすぐに自分のライフプランについて考え直すぐらいの内容でした。
カウンセラーとして数多くの若者と接してきた著者が”あらゆる面で人生重要事項を先送りする20代”の問題点を実例とともに紹介してくれます。
私は20代後半のグループにいますが、20代になるまえに、遅くとも大学生のうちにこの本に出会っていればもっと良かったと本気で思いました。
- キャリアは20代で形成される
- 20代は無限の可能性・選択肢を持ってはいない
- 20代での恋人・結婚相手選びは人生の最重要事項である
- 20台の生き方を後悔する30代・40代の人があまりにも多すぎる
このあたりがこの本で印象に残った部分です。
「20代ならなんでも挑戦できる」とか「20代は失敗してもいくらでもやり直せる」なんてことは当たり前のように囁かれる甘い言葉ですが、そんなことは絶対にないと今となっては考えています。
今の20代は30歳になる直前にあまりにも多くの事柄を決定する時代にいて、そのどれか一つでも20代の早いうちから本気で取り組むことが必要不可欠です。
特に私の場合は「結婚と家庭を持つこと」に関して無頓着すぎたのです。
32歳位で結婚して、35歳くらいで子供をつくって幸せな家庭を築くことができれば良いかなとなんとなく思っていましたが、男性も女性も結婚や出産の適齢期というものが人間には存在します。
男性も女性も27〜28歳くらいが一番生殖能力が高くなる時期であり、複数人の子供との生活を夢見る私にとっては、35歳で第1子を持つことは遅すぎる可能性が高いです。
男は30過ぎてからが一番かっこいいとか、晩婚化だから大丈夫とか、そんな社会の風潮と人間の生殖能力は関係がありません。
だからこそ今のうちに自分が理想とする人生をしっかりと考え抜いて、行動に移していくことが大切です。
また20代は体力的にも無理がきく最後の年代であり、ガッツリと働く基礎体力をつけるにはここしかありません。
使えない30代・40代にならないために、20代でキャリアをスタートさせることがいかに大切であるかをこの本は説いてくれるのです。
すべての20代がこの本を読めば、もっと社会は良くなると思えるような1冊でした。