【書評】『自分の時間を取り戻そう』 ちきりん
この本はこんな人におすすめ!
- 毎日やたら忙しくて時間がない人
- いろんな仕事をこなすスピードは上がってきたけど充実感はない人
- 「生産性」という言葉の意味がわかっていない人
この本を読めばできるようになること!
- 「自分の時間」を取り戻すことができる
- 日常生活の中で生産性を意識した行動ができるようになる
- できる人たちの考え方を知ることができる
目次
著者 ちきりんさんについて
大人気の社会派ブロガーです。
ネット界隈ではかなり有名な方ですが、私は今まであまりちきりんさんのことを知りませんでした。
知り合いにおすすめの本を聞き、最近初めてこの方の本を読みました。
本がかなり良かったので、これからはブログも読み込んでいきたいと思います。
この本の概要
最初に、4人の忙しすぎる現代人の生活を紹介します。
いずれの登場人物も自分自身が納得して選んでいる道であるにも関わらず、誰一人として満足した日々の生活を送れていません。
4人に共通する「生産性の低さ」という概念を説明し、現代の忙しすぎる社会に潜む罠について著者が鋭い指摘を繰り広げます。
この本のテーマは生産性を高めることであり、なぜ生産性の概念が必要なのか、本当の生産性の意味とはなんなのか、どうすればひとりひとりが生産性を高めることができるのかについて記されています。
印象に残った3つのポイント
1.手足を早く動かしても意味がないということ
社会一般的に、「生産性」という言葉は誤解されている場面は少なくありません。
工場で働く人たちだけにあてはまる概念だと思っている人や、ひたすら早く動くことが大事だと思っている人。
実は私もそのうちの一人でした。仕事などで成果を出すためには長時間、目や手足を早く動かすことが大切だと信じていたのです。
もちろん計画や振り返りの重要性もわかってはいましたが、作業量と投入時間が何よりも大切だと思っていました。
しかし、この本に書いてあることは全くの逆でした。
2.これしかないという生産性の高め方
成果を出す=生産性を高めるためには、インプットを制限することが最善だということを、私はこの本から読み取りました。
資源が貴重で限られているからこそ、本当に考えて大切に使うことができる。時間という私達にとって一番大切な資源を制限することによってでしか生産性は高まらないのです。
その理由や具体的な方法は、忙しすぎる生活を営む私達は必ず知っておいたほうがよいと感じました。
3税金の使いみちについて初めて知った考え方
この本で一番衝撃を受けた著者の考え方として、「税金の使いみち」についての話があります。
アップルやグーグル、アマゾンなどのグローバル超大企業がなぜ、タックスヘヴンという概念を利用して節税しているのか。
そんなことそもそもほとんど考えたこともなかったので、「利益を最大にしたいだけなんじゃないの」としか思っていませんでした。も
ちろんこれも理由のひとつなのかもしれませんが、生産性の観点から考えると全然違った見方ができるのです。
このようなものの考え方ができるようになれば、自分の人生ももっと変わってくるかもしれないと思えるような体験でした。
まとめ
この本はビジネスマンとか主婦とかいった身分は関係なしに、私達が幸せに生きるための必読書だと自信を持って言えます。
ちきりんさんのことを全く知らないと言う方はぜひ一度、この本を手にとって読んでみてください。
なぜこんなに長年の間人気のブロガーとして君臨しているのかがよくわかりました。
新型コロナの影響が弱まり、経済活動が本格化した際に、この本での考え方を知っておくかどうかで大きく差がつきそうです。